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2007年06月10日

子どもの心に栄養を

子どもの本専門店 エルマー 代表
子ども文庫読書サークル連絡会 会長  前園敦子 さん


 6年前(2001年)、「子ども読書推進法案」が国会で可決され、全国に読み聞かせ運動が広がりました。子どもを育てるお母さん達の、本の大切さを訴える声に呼応して、行政ごとにブックスタート運動も繰り広げられています。しかし前園さんは、19年も前からずっと春日原に子どものための書店を開いています。
 子どもを取り巻く殺伐とした話が絶えない昨今。この子たちの心を耕すことができるのは、間違いなく読書です。天井までぎっしり本が詰まった本棚に囲まれて、前園さんはその思いを語ってくれました。

 街に立ち並ぶ大型書店は、多種多用な本を取り揃えています。インターネットでは、どんな本でもクリック一つで手にはいる時代になりました。ところが、あふれる情報の中で、子供たちはどんな本を選べばいいのか分からなくなっています。子どもの本に関する専門的な知識を豊富に持ち、自信をもって何がいいか薦められる書店が、今、必要とされています。前園さんはエルマーにやってくる子どもに、「最近、どんな本を読んだの?」と話し掛け、会話の中でその子にふさわしい本を薦めます。
 読書は即効性のあるものではありません。しかし長い目で見たとき、本を読む子どもの心は確実に成長していきます。そのためには、専門家だけでなく、親の力が必要だと前園さんは言います。マンガを含めて、いま我が子がどんな本を読んでいるか知り、本への興味を更に引き出すことができるのは、ほかならぬお母さんだからです。

 前園さんを貫く「子どもの心の成長には良書がぜったいに必要」という思いに、多くの人の賛同の輪が広がっています。それは、前園さんが書店の経営とともに力を注ぐ、子どもの読書を推進するためのボランティア活動を支えています。
 現在、6つの読書会を主宰する前園さん。それぞれの会で活動するボランティアは、みんな違う人達です。
「関わる大人が大勢いるって、子どもにとって幸せなことですよね。」
 このような『町の本屋さん』が普通に成り立っていく社会でなら、きっと子どもの心は潤うに違いない―。そう思わずにいられません。
子どもの本専門店 エルマー



子どもの本専門店 
           エルマー    

  春日市春日原東町3-16
  092-582-8639
  第2火曜日 定休日  


Posted by 桑原美砂子 at 00:37Comments(0)