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2007年09月05日

風と光が通り抜ける雑貨店

cafe & zakka Charm*/古賀 裕美さん


2006年7月16日
大宰府市都府楼南の鷺田川(さぎたがわ)のほとりに
『cafe&zakka Charm*』が産声をあげました。
地中海風の外観に誘われて店内に入ると
素朴なぬくもりを感じる雑貨たちが迎えてくれます。


◆ちいさな種

元はレストランだったこの建物。
古賀さんも客として食事に来たことがあり
真っ白な壁、高い天井、川に面したテラスなど
ヨーロッパの田舎風なつくりが気に入っていました。

カフェと雑貨の店として生まれ変わった今
建物そのものが持つ魅力がさらに引き出されることに。
柔らかな雰囲気に
訪れた人もいつの間にかゆったりとくつろいでいる自分に気づきます。

置かれたものの表情を生き生きと引き出す
天窓からの光が降り注ぐ店内。
この空間をいろいろな作家のギャラリーや教室として
積極的に活用してもらいたいと思っています。
多くの人の才能や可能性が集まり、そこから新しいことが花開いていく……。
Charm*がその最初の一粒の種でありたいと、古賀さんは願っています。


◆ひたむきな想い

もともとはデザインを学んでいた古賀さん。
ですが、19歳の頃から「いつか自分の雑貨店を持ちたい」と決めていました。
デザインの学校を卒業してそれを生かす仕事に就いたものの
すぐに「自分がやりたい仕事ではない」と気づかされることに。

本当にしたいことは何なのか。
好きなことと嫌いなことをすべて書き上げて、自分自身を見つめなおした結果
導きだされたものが“雑貨”だったのです。

「自分の雑貨店を持つ」と、目標を定めてからは
一つひとつ具体的に計画して実行。
骨董市の移動店舗で、自ら手塩にかけたミニ盆栽や、アクセサリーも販売しました。
地道に続けるうちにしだいに馴染み客も付き
機が熟してきたことを感じた古賀さんが、最初に思い描いた「自分の店」は
一人で開く小さな雑貨店でした。

ところがひたむきな想いで動く中で、状況は大きく動いていきました。
古賀さんの夢を知り
さまざまな形で手を差し伸べてくれる親戚や友人・知人が周りに現れたのです。
想像以上に大きな、現在の店舗を借りる話が持ち上がったときも
不安や戸惑いに揺れる古賀さんを、周りが励まし、支えてくれました。
多くの真心に支えられてこそ夢は実現するものなのだと改めて実感し
感謝のうちに開店の日を迎えることができたのです。


◆“やさしさ”を提供したい

「傷つけたくない真新しさ」よりも「使い込まれた温かい雰囲気」が好きな古賀さんは
訪れたお客様が、やさしい気持ちになるお手伝いをしたいと思っています。

各地の買い付け先で古賀さんが心惹かれた雑貨たちは
どれも人の手の温もりが感じられるものばかり。
カフェで提供するランチは、友人であるフードーコーディネーターがプロデュース。
野菜をふんだんに使い、身体にすんなり溶け込むソフトな味で
800円という価格が信じられない充実のメニューです。

本当に好きなものだけを店に並べ、それをお客様が気に入って買ってくださる。
また、風と光が通り抜けるカフェで、ゆったりと寛いだ時間を過ごしてもらう。
古賀さんの夢が形となった店が、やさしく息づき始めました。


(2006年 10月)  


Posted by 桑原美砂子 at 16:12Comments(0)